エメラルドの仏陀像 / Wat Phra Kaeo : 訪問日 α、21Jan2006、02Apr2006

ここは、タイの人々に、最も尊ばれ信仰を集めており、
かつ、タイで最も格式が高い王室寺院です。

1782年に、Rama 1世によって、建造された寺院で、王宮の敷地内にあります。

そして、この寺院に来なければ、タイに来たと言えないくらい有名な寺院だと思います。

私も、仕事でタイに赴任した当時(2000年5月)は、真っ先にここを訪れました。
そして、家族、親戚、友人、同僚、等、多くの人がタイへ来る度に、
まず最初に案内する観光スポットがこの寺院です。

と言う事で、多くの人がここを訪れ、Webサイトで紹介しており、
下手な写真と文章で、紹介するのも気恥ずかしい気もしますが、
一応、私のサイトもタイ関係のサイトなので、紹介させてください。

王宮への門を入ると、まず最初に服装チェックが
行われます。

ここでは、
半ズボン等、肌を露出する非礼な格好で来ると、
チェックに引っ掛かります。

私も何度か引っ掛かりましたが、
パスポートやクレジットカードを提示すると、
無料で長ズボンや、または、膝を隠す腰巻、等を
貸してくれます。

でも、パスポートや、クレジットカードを預けるのは、少し不安を感じますが。

右上の写真は、門を入った通りから、服装チェックが済んだ直後に
Wat Phra Kaeoを見たところです。


チケットを購入して、寺院への門を入ります。

門を入って、正面に最初に目にするのが、
仙人像(右写真)です。

ガイドブック「地球の歩き方」によると、
仙人は、ルーシィと記載があります。

クメール遺跡にも、ピラスターの下部や、セーマ石に、
仙人、苦行僧(Rishi、または、Rushi)のレリーフを
よく見かけます。
例えば、 Wat Pho Yoiのセーマ石にも、Rushi像があります。

しかし、クメール遺跡のRushiとは、少し雰囲気が異なります。



この像は、ヤックです。

ヒンドゥー教の鬼神ヤークシャで、
日本では、夜叉を指します。













半人半鳥の楽神。
女性形をキンナリー。男性形をキンナラ。
美女と美男のキンナリーとキンナラの像も
ちゃんと有りましたが、
右の写真の顔は、ちょっと違う?
猿の顔のように見える。これは、なんと呼ぶのだろうか?

参考までに、キンナリーについて、
キンナリーと言う半人半鳥の天女マノーラが、
ある国の王子に捕らえられ、
その国の王様は、マノーラを焼き殺さないと命が危ない
と夢を見ます。
処刑の前に、翼を返してもらい、別れの舞を舞います。
そして、天高く飛んで行ってしまいました。



タイの王室寺院の中で、
ガンボジアのアンコールワットを
見る事ができます。

これは、アンコールワットに感動した
Rama 4世が、作らせた模型です。
良くできていると思います。







別の日に、別の角度から見た
アンコールワットの模型です。












これは、Chediを支えるヤックです。
































本堂の西側の破風。

















その拡大写真。

ガルーダに乗っているのは、
Narai神(Vishnu神)です。

















これは、東側の破風です。

















こちらも、
ガルーダに乗るNarai神(Vishnu神)です。























本堂の中には、エメラルド仏が祀られています。
本堂の中では撮影禁止です。
よって、本堂の外から、開放されている扉越に
撮影しました。

しかし、私のバカチョンカメラと、私の腕では、
ブレてしまいます。

この仏像は、エメラルド仏と呼ばれていますが、
実際はエメラルドではなく、ヒスイでできているようです。

本堂の中でも、一際、高い位置に祀られており、
周りの人々が頭を下げお祈りしている中で、
信仰心の無い私が、直接、凝視する事が憚られる雰囲気が
ありました。

ただ、実際に、凝視しても、
目の悪い私には、遠すぎて良く見えませんでした。



その拡大写真。

ガイドブック「地球の歩き方」によると、
この仏像の名前は、Rattanakosinで、
インドラ神の宝石と言う意味のようです。

そう言えば、今に続くこの王朝は、
Rattanakosin朝とも言います。

この仏像が身にまとっている金色の僧衣は、
年に3回(暑期、乾期、雨期)、国王の手によって、
着せ替えられるという事です。

この仏像をじっくり見たい方は、
チケット売り場から、入場門までの通りに、
コイン博物館があり、イミテーションですが、
間近で見る事ができます。

もちろん、各季節の僧衣も間近で見る事ができる。

確かコイン博物館は、冷房が効いていたと思います。
歩き疲れた後に入ると心地よいです。
Wat Phra Kaeoのチケットとセットになっており、
Wat Phra Kaeoと王宮を見学した後に入るのが
お勧めです。



本堂前に置かれた青銅製のシンハ(獅子像)です。
















本堂正面の扉。
















そのその扉の拡大写真です。
























回廊には、ラーマキエン物語の壁画が描かれています。
ラーマキエンは、インドに伝わる大叙事詩「ラーマヤナ」を、
タイ国版としてアレンジしRama 1世が完成させました。

その長い回廊の壁画の一場面。
この場面は、ラーマキエン物語のどの場面か、語るには知識が不足していますが、
魔王Tosakan軍の誰か(?)に殺されかけている猿の軍隊を、
誰かが口の中に匿おうとしている図に見えます。
(注:魔王Tosakanは、ヤーマヤナ物語の魔王Ravana)

この場面、許しを請うような顔の表情、身を挺して守ろうとしている姿が
何とも言えず私は好きです。


























回廊を一周し寺院から王宮への門を入ります。

Chakri Maha Prasat宮殿です。
この宮殿は、Rama 5世の命で建造されました。

この白亜の大宮殿は、
ビクトリア様式が取り入れられていますが、
何層にも重なった屋根と、中央にそびえる尖塔は、
伝統的なタイの様式が取り入れられています。

右写真は、その屋根と尖塔。








その王宮の衛兵交代式です。

見た事は無いけど、
イギリスのバッキンガム宮殿の衛兵交代式は有名ですが、
そのタイ版です。











































参考:
右下は、タイで買ったマウスパッドのお土産です。

Wat Phra KaeoのRamakian物語の各シーンをテーマとしたマウスパッドが、
お土産として、たくさん売られています。




















そして、タイで買ったRamakian物語の本です。
タイ語と英語の併記になっています。
日本訳がないので、読もう読もうと思いながら、積読状態になっています。

この本は、Wat Phra Kaeoの回廊のRamakianの壁画がベースになっています。

この本の表紙は、魔王Tosakanの息子Intarachitの死後、
嘆き悲しんだTosakanとRama王子の戦いの場面です。





















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